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春の池に現れる、黒字に水色の斑紋のあるカッコいいヤンマ。
初めて見たのは浜松に住んでいた中一の初夏だった。近くのカッパ池という小さな池で青いヤンマが飛んでいるのを見つけ、網を振ったら好運にもその中に入っていた。手に取って見ると、目玉のブルーとしっぽの水色がとても綺麗でみずみずしかった。部屋の中で放し飼いにしていたが、ちょっとの隙に逃げられて随分悔しい思いをした。夏休みにも時期はずれの個体を一頭採ったが、標本にしたら、せっかくの美しい水色が全部色あせてしまい、結局二度悔しい思いをした。
よくギンヤンマに似ているといわれるが、僕にはそうは思えなかった。よく観察すれば似てはいるが、飛んでいる姿は一見すると全く違うし、飛び方にもギンヤンマのような雄大さがない。
成虫は5〜6月頃、比較的小規模な池沼の周辺で普通に見られる。遅い個体は7〜8月、更には9〜10月にも現れる。 | 
