|
コシアキトンボ | |
|
|
|
夏の池を代表するトンボ。淀んだ池やお堀に多く見られる普通種だが、そういう池が身近に無かった幼少時代は全く見ることが出来なかった。 浜松に越した小学四年の夏、熊谷よりもはるかに豊富な自然に浮かれて、毎日のように昆虫採集に明け暮れた。家の向かって斜め右の山は宗源院というお寺の墓地で、コシアキトンボが中空をクルクル回って飛んでいたのを憶えている。 |
|
|
|
|
トンボ科の仲間にしては珍しくあまり止まることなく飛び続けるトンボで、真夏の釣り堀などで二匹のオスが空中戦を行っているのを見た人も多いだろう。シオカラトンボより一回り小さく、腹部が黒くて真ん中あたりが白く抜けたようになっている。つまり、腰が空いた腰空きトンボなのである。 当初は物珍しくて、よく捕まえてきては部屋の中に放っていたが、翌朝にはどの個体もカーテンに捕まったまま死んでいたのだった。 |
