アオサナエ


♂ 1994.5.24


サナエやダビドサナエと並んで、春の水辺を代表する美しい緑色のサナエ。
 5〜6月頃現れるが、人目に触れる機会はあまりないので、写真を見せるとこんな綺麗なトンボがいるのかと驚く人もいる。 このトンボは体の色だけでなく、他にもユニークな特徴がある。
 僕が思うに、オスのしっぽの先は
ハサミムシのしっぽに似ている。ハサミムシなんて最近はとんと見かけないが、家に土間があった子供の頃は、じめじめした物陰を這っているハサミムシをよく見かけたものだ。

 子供の頃から知ってはいたが、初めて本物を見たのは中学の時。ムカシトンボ採りで知り合いになったYさんに案内してもらった秩父の渓流においてである。

 その頃の自分にとってアオサナエは超珍品で、特に成熟個体は行動が素早くて捕まえることが出来なかった。それが大学三年の時、急に何年かぶりにトンボを再開し、六月にある川に行った時、そこで無数のアオサナエを見た。後にも先にも一度にあんなに沢山のアオサナエを見たことはない。 アオサナエ動画

♀産卵 1996.5.30

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